ららちゃんのFIP奮闘記

我が家に初めて迎え入れた猫のららちゃん。1歳。家族一丸となってFIPと闘う。

【報告】数カ月間更新が止まってしまい申し訳ございません……

お久しぶりです。息子です。

 

平素より当ブログをご愛読していただいている皆様には本当に申し訳なかったのですが、年頭頃から始まった新型コロナウイルスの感染拡大により私どもの家庭も色々と大変になり、受験勉強とも重なって、暫くの間インターネット上での発信活動を控えておりました。

 

ご心配頂いた方々には大変ご迷惑をおかけいたしましたことお詫び申し上げます。

 

さて、当ブログの本題であるFIPの件ですが、只今より順次記事を投稿していこうと思います、半年越しとなってしまいましたが、皆様のお役に立てるようできるだけ忠実に記録を綴っていこうと思いますのでどうぞよろしくお願い致します。

 

最後にとりあえず、一つ嬉しいご報告をさせていただきます。

 

ららちゃん、今ではFIPを克服して元気に生活しています!

MUTIAN投与5日目

昨日食べすぎたのでしょうか、今日は少し食べが悪いのでまぐろフレークをあげます。

それに今日はほとんど一日中寝ていました。昨日まで遊びすぎたのかな?

しっかり休んで体力を持ち直してね。

 

ついに今日からMUTIANの治療は注射からカプセルに移行します。

MUTIANの種類や投与について詳しくまとめているのでよければこちらをご覧ください。

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MUTIAN錠剤

昨日頂いたMUTIANのカプセル。200mgと100mgと50mgをひと粒ずつ、全部で350mg投与します。

 

薬はピルガンで喉の奥へ直接射出し、飲ませるとのこと。

犬に投与させた経験のある母が投与します。

 

そのまま抱くと暴れて飲んでくれないので…

 

①毛布で体全体をくるむ

②膝の上で抱く

③まぐろフレークの汁をあげて口を開けてもらう

④多少手でこじ開けると口を全開に開けてくれる瞬間があるのですかさずピルガンで薬を投下!

 

この手順で無事に3つ飲んでくれましたε-(´∀`*)ホッ

なかなか飲んでくれない、飲んでも吐いちゃう猫ちゃんも多いらしいので、とりあえず一安心。偉いねららちゃん!

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飲み終わった~

念の為、十分ほど頭を上にした状態で抱っこさせてもらいます。

もうもどしちゃうことはないかな。

 

このまま治療が順調に進んでくれることを祈っています。

MUTIAN投与3日目

この日は朝から大食いでした。

今までコロナウイルスに抑えられてた食欲が爆発してます。

 

昨日までは食べやすいようにフレークをあげていましたが、今日からは多少の元気もついてきたので、療養食のドライフード「Z/D」をあげることに。

 

食べた時刻と個数を全部記録しています(笑)が、流石に全部書いても意味がないので一日の合計で数えると98粒食べていました。

 

食欲は回復してくれたのですが、どうも水を飲んでくれません。

MUTIANと一緒に点滴をしてるので、それのせいかもしれないと獣医さんは言っていました。なるほど。もう少し待ってみよう。

 

今日も18:00には病院にてMUTIANの注射。

なんと…!鳴きませんでした!

 

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痛い痛い注射も2日で慣れて、我慢するようになってくれたららちゃん。

早く元気になろうね!

 

ちなみに先日行った血液検査の結果が返ってきたので掲載しておきます。

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血液検査結果

素人なのでよくわかりませんが、どうやらこの表から算出されるA/G比というものでFIPかどうか判断できるようです。

通常は0.68以上なのですがららちゃんの場合は0.38。

ここでやっとFIPが確定した感じですね…

FIP「猫感染性腹膜炎」に唯一効果があると言われている新薬MUTIANについてまとめてみる

 

概要

MUTIAN

正式にはGS-441524というもので、2020年1月現在、FIP「猫感染性腹膜炎」に唯一治癒効果が実証されている薬品です。2019年2月頃にアメリカのカリフォルニア大学の獣医学部で開発され、その後中国などで「MUTIAN」という商品名で生産されているものが広く出回っています。

 

日本では正規な医薬品として認められておらず、保険適用外の薬品となっております。そのため、現在のところ入手方法は米国か中国から個人輸入をするか、国内のMUTIAN協力病院で直接治療するかの二択となっております。

 

海外(特に韓国や中国)では既に多くのFIP罹患猫たちがMUTIANに命を救われており、動物病院でも積極的に治療に用いていこうという動きがある中、日本ではあまり知れ渡っていないようで、ネットでFIPと検索をかけても上位結果には表示されません。

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MUTIAN

 

価格

MUTIANの一番の難点はその価格です。MUTIANを使った治療は分量、日数などが的確に定められており、それに従って最後まで治療をすると総額60~120万円程かかってしまいます。MUTIANが新薬というのも大きいのですが、一番はやっぱり「保険適用外」ということなのでしょう。

医療、工学、食品…いろいろな分野において信頼性の高い日本ですが、慎重になりすぎて世界に遅れをとっている面もあるんだな…ということを強く実感しました。

 

購入方法

MUTIANの購入方法は数通りあります。

1.MUTIAN協力病院にて直接治療する

日本に数箇所だけ存在するMUTIAN協力病院。院内にてMUTIANによる治療を行っている動物病院です。私の場合は運良く家の近くにMUTIAN協力病院があったので、そちらで治療させて頂いています。

投与の際の注意点や、経過観察、検査などもきちんと行ってくれるため、一番ベストな方法ではあります。

ただし、近くにMUTIAN協力病院が無い場合は、購入、投与を自分で行うことが多いです。その際の診察や検査はほとんどの動物病院で執り行ってくれるはずです。

 

日本国内のMUTIAN協力病院一覧

 

2.FIP Catで購入する

FIP Catで直接購入ができます。お支払い方法はPayPalです。

また、お問い合わせも日本語対応してくれるという話です。

 

3.Facebookコミュニティで購入する

日本のFacebookグループ「MUTIAN JP」でもMUTIANを購入できます。また、いろいろな人からアドバイスももらうことができる、SNS特有の利点もあります。

 

用法

基本的にMUTIANを処方するときは、インターフェロンステロイド剤とは同時に使用しないのが普通です。

治療開始時は注射→それから食欲が回復したら服薬、の流れが良いと言われています。

注射はMUTIAN協力病院で行うか、飼い主様が自分で行うかのどちらかです。

服薬は、ピルガンを使って自分で行うことができます。かなり大きな錠剤なため、飲める猫もいれば、後で吐いてしまったりする猫もいるので、猫ちゃんの様子を見ながら注射かカプセルかを決めてください。

投与量については、

 

《MUTIAN Ⅱ(注射)》

FIPウェットタイプの場合:体重1kgにつき0.3mlを注射

FIPドライタイプの場合:体重1kgにつき0.5mlを注射

 

《MUTIAN X(内服薬)》

FIPウェットタイプの場合:体重1kgにつき100mgを服用

FIPドライタイプの場合:体重1kgにつき130~150mgを服用

 

いずれの場合も84日間の連続投与が原則となっております。(血液検査の結果が非常に良好な場合は60日程度で投与を終了し、経過観察に入ることも可)

 

また、投与終了後に84日間の観察期間を設け、再発がみられない場合は今後の再発も殆どありえないそうです。つまり、完治に近い状況といえます。

 

投与時期

私の場合は、「FIPの可能性が非常に高い」と診断された時点から投与を開始しました。FIP最悪10日で死に至る、非常に迅速な対応が求められる病気です。精密検査の結果を待つのではなく、金銭的問題を考慮し、MUTIANを使用する覚悟ができたその時から治療を始めたほうが良いと思います。

他にも精密検査の結果が出る前からMUTIANを使用している方は多くいらっしゃいました。

 

効果

後で実例のリンクをいくつか掲載しますが、2019年2月に開発されたばかりの薬品ですので、まだ再発することなく老衰までたどり着けるかどうかは数年経つまで誰もわかりません。

しかし、いろいろな実例を調べていると、末期FIPを除いて、MUTIANを使用したが効果が無くて死亡したという事例は極めて少なく、殆どが数日でかなり回復しているように思えました。

従来の治療法が「延命」であるのに対し、MUTIANは根本的治癒を前提にして作られた薬だと、私は思います。

 

参考になるサイトまとめ

数々のサイトを読んできて分かったことを分かりやすくまとめてみましたが、より正確で詳細な情報が知りたい方には、以下のサイトが非常に役立ちそうです。

 

MUTIANの詳細情報が知りたい方

Nagoya-Endo.com「GS-441524について」

RussianPink「カテゴリ:MUTIANの記事」

FIP Cat

MUTIAN JP

MUTIANを使用した治療の実例

CAMPFIRE「経過報告②」

Note「富士ニャン、MUTIAN投薬 1週間経過 」

Twitter「#mutian」

FIP「猫感染性腹膜炎」について2020年1月時点の最新情報と分かったことをまとめてみる

※このページは現在執筆中です

 

FIPの概要

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FIPとは、「猫伝染性腹膜炎(=Feline Infectious Peritonitis)」の略称です。

コロナウイルスが猫の体内で突然変異を起こすことによって発症する、非常に致死性の高い病気です。

現在確実な治療方法は確立されておらず、ステロイド剤やインターフェロンなどで症状を和らげることが基本的な治療方法となりますが、数週間から数ヶ月で死亡するケースが多い病気です。

しかし、近年新たな治療方法が次々と発見されており、全快に向かっている猫ちゃんも多くいるようです(多くの場合これらは非公認)。中でもMUTIAN(GS-441524)現在最も効果が期待できる画期的な新薬で、実際にこの薬で回復された猫ちゃんがたくさんいます。我が家のららちゃんもMUTIANを服用中で、順調に回復傾向にあります。

 

症状

FIPは大きく分けて2種類あります。進行が速く、腹水が特徴のウェットタイプ、進行は遅めだが神経症状がみられるドライタイプの2つです。

 

ウェットタイプ、ドライタイプ共に、下痢嘔吐血便発熱食欲減衰などの症状があります。

それに加えて、ウェットタイプは腹水胸水が、ドライタイプは黄疸神経症が見られることが多いようです。

 

ただし、我が家のように、腹水を伴うドライタイプなどもあるため、自分で判断せず、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

 

FIPの予兆・前ぶれ

こんな症状があったらFIPかも!

というものを実体験を元に挙げていきます。病気はなんでも早期発見するに越したことはありません。我が家のららちゃんにおいても、数ヶ月間FIPを見過ごしており、気づいたときには重篤の一歩手前でした。少しでも飼っている猫ちゃんに異常を感じたら、すぐに血液検査を行うことをおすすめします。

  • 血便が頻繁に見られる
  • 食欲が急に落ちる
  • 水をあまり飲まなくなる
  • 活発に遊ばなくなる
  • 寝ている時間が増える

猫は基本的に自分の体調不良を隠すように振る舞う動物ですので、僅かな変化に気づいてあげることが大事なのかもしれませんね。

 

さいごに

当ページは、FIP感染猫飼い主としてFIPの実態を皆様に知ってほしいという思いから作成したものです。掲載情報には間違いのないように細心の注意を払っておりますが、万が一間違い等ありましたら報告いただければ幸いです。

 

MUTIAN投与2日目

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はい。信じられません。

朝6:00に自分から起きてきました!

 

お腹が空いたようです。まぐろフレークを今までより少し多く食べました。

その後も、9:30、14:20、16:20、21:30にまぐろフレークを食べていました。

 

「初日に自分から飯を食ってくれたら治療が前向きに考えられます。」

確か獣医さんはそんなことをおっしゃっていました。

どうやら最初の関門は突破できたようです。

 

この日も18:00に病院でMUTIANの注射を終え、無事帰宅。

やっぱり筋肉注射は暴れます。

 

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今この記事を書いているとき、ららちゃんが私の椅子の下にもぐりこんできました。

昨日まではこたつから一歩も出ることが無かったららちゃん。

いろいろなものに興味を持ったり、当分することのなかった毛づくろいまで自分でするように。

一日目にして、完治への大きな一歩を踏み出せたんじゃないでしょうか。

 

と思っていたらこの日の深夜にうんちをしました。

 

なんと…下痢じゃない!

 

少しどす黒いのが気になりますが、早くも薬の効果が出始めたみたいです。

 

よかった。

ついにMUTIAN投与開始!【1日目】

 

 

 

2020年1月8日(水)投与開始

先日の記事で記したように1/6ぐらいから、ららちゃんの病状が非常に悪化してきて、水も飲まず、食べ物も口にせず、一日中布団でぐったりしていました。

かかりつけの動物病院の次回の診察予定日が1/9(木)だったのですが、このままでは命の危険があると思ったので、なるべく早くMUTIANによる治療を始めようと思って、たまたま近くにあったMUTIAN協力病院に駆け込みました。(ちなみに私がMUTIANを知ってからまだ3日目のことです。)

初診だったのですが、とても話が早い先生だったので適切な検査を行った後、すぐにMUTIANの最初の投与をすることに。

 

先生によると、最初は注射で確実に体内に届ける→病状が良くなって、食欲も回復してきたら安価なカプセルに変える、といった流れがおすすめとのこと。

 

最初はMUTIANを取り寄せるのに時間がかかるのではと思っていたのですが、その病院には最初から準備しており、数分で注射の準備ができました。

 

MUTIANの注射はお尻に刺します。それも点滴のような皮下注射や血管注射ではなく、筋肉注射なので、猫ちゃんにとってはめちゃくちゃ痛いらしいです。

 

案の定、鳴いて暴れまくりましたよ(笑)

買ったときから猫の中でも類を見ないおとなしさと落ち着きを持っていたららちゃんですが、このときばかりは今までに見たことも無いような顔で「ニ゛ャ゛ー!!」って…

 

胸が詰まると言うか背徳感と言うか…不思議な気持ちで宥めていました。

 

注射が終われば今日の診察も終了です。病院に着いてからここまで約1時間半。かなりスピーディーに治療できたのでは無いかと思います。

 

ちなみにこの日の薬代は¥11000でした。

保険適用外薬品って怖いですね…。

ららちゃんが愛おしいからこそ払える額です。

 

帰宅後

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ぐったり…

午後6時にMUTIANの注射を打って、現在21時。疲れたのでしょうか…布団の上でぐったりです。

流石に数時間で効果が現れるとは思ってませんが、よくなることを祈っています。

 

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疲れた…

 

いきなり現れ始めた効果

この日は息子といろいろ話をしていましたから、午前1時ほどまで起きていました。

すると、ららちゃんが起きてきて、鳴き始めたのです。

 

これはご飯かな?と思ってまぐろフレークを皿に盛ってみると、見事に食べてくれました!

 

自分で食べ物を求めて来るなんてもう1ヶ月ぶりでしょうか。

この日は少し食べただけだったけど、完治への大きな一歩となりました☆

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食欲が湧いてくれた…!